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2017年9月 お客様の声

当事務所を御利用いただいたお客様へのアンケートから、 掲載許可をいただいたものについてご紹介しています

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No.259 匿名希望 様

匿名希望 様

No.259 スタッフの対応

スタッフの対応

■1. なぜ当事務所にご相談いただいたか理由をお教えください。

⇒ インターネット検索で最初のページで見て、内容が良かった為です。

■2. 当事務所に依頼しようと思いますか。

⇒ 思う。担当の尾谷さんの真面目で真摯な対応とがっついてない感じ。

■3. 当事務所をご家族、ご友人にすすめたいと思いますか。

⇒ 思う。最初のTel対応~実際の相談まで嫌なところが1つもなかった。

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No.260 匿名希望 様

匿名希望 様

No.260 スタッフの対応

スタッフの対応

■1. なぜ当事務所にご相談いただいたか理由をお教えください。

⇒ HP拝見しました。離婚につき専門家の意見を聞きたかったので。(不動産のこと等)

■2. 当事務所をご家族、ご友人にすすめたいと思いますか。

⇒ 思う。押しつけがましくない。気持ちを汲んでくださったと思っています。

■3. ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 親身に話を聞いてくださり、感謝しています。
なるべく早く終わらせることができるよう、これから先安心して暮らせるようご助力いただければと思います。


2017年8月 お客様の声

当事務所を御利用いただいたお客様へのアンケートから、 掲載許可をいただいたものについてご紹介しています

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No.256 匿名希望 様

匿名希望 様

No.256 スタッフの対応

スタッフの対応

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 離婚調停でお世話になりました。
私の場合は子供がいなかったため、主な争点は財産分与、年金分割、共有財産処理でした。年金分割や共有財産処理ではこちらが折れる形となってしまったことは残念でしたが、財産分与では事前打合せを面談とメールで何度も行って何案も作成して検討を重ねた結果、有利に進めることができました。結果的にはトータルで経済的損失を抑えることができ助かりました。
専門家のサポートは精神的にも大きく、本当にお世話になりました。有難うございました。

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No.257 匿名希望 様

匿名希望 様

No.257 スタッフの対応

スタッフの対応

■1. なぜ当事務所にご相談いただいたか理由をお教えください。

⇒ 離婚か修復に向けてアドバイスを頂きたい。

■2. 当事務所をご家族、ご友人にすすめたいと思いますか。

⇒ 思う。

■3. ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 良いアドバイスをもらえたので前向きになれた。
きっちりした事務所だと安心した。

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No.258 匿名希望 様

匿名希望 様

No.258 スタッフの対応

スタッフの対応

■1. なぜ当事務所にご相談いただいたか理由をお教えください。

⇒ 離婚相談。

■2. 当事務所をご家族、ご友人にすすめたいと思いますか。

⇒ 思う。

■3. ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 無料相談ですが、来て良かったです。
ありがとうございました。


専業主婦でも半分もらえるって本当?

自分名義の不動産や預貯金などの財産は離婚後でも自分の財産であると考えがちです。
しかし、財産分与において、財産分与の対象となる財産の名義を重視して分与の割合を決めてしまえば、夫婦共有財産の公平な清算はできません。

そこで、財産分与における分与の割合は、対象財産の名義ではなく、当該財産の形成に対する貢献度の割合により決めることとされています

それでは、そこでの「貢献度」は、どのように決めるのでしょうか。

忙しい主婦のイラスト

夫が働いて得た収入により家計を支え、妻は専ら家事に専念して生活を支えるケースは稀ではありません。また、夫婦共働きの場合でも、妻は家事や育児のため就労形態が制約されてしまうこともあるでしょう。

このようなケースにおいて、夫婦共有財産の形成に対する貢献度を数字的割合により決めることは非常に難しい問題です。

そのため、過去の例を見ると、財産分与の割合を決める際には、実際の収入額だけでなく、家事労働を評価して、50:50の割合により財産分与を認める傾向にあります(名古屋高等裁判所判決平成12年12月20日、大阪高等裁判所決定平成17年6月9日、名古屋高等裁判所決定平成18年5月31日 )。

そして、現在の裁判実務では、財産分与において、一方配偶者の夫婦共有財産の形成に対する貢献度が大きいものと認められる特段の事情のない限り、分与割合は50:50とするルール(以下「2分の1ルール」といいます。)が確立しており、50:50とは異なる割合での財産分与を求める者は、そのような割合での分与を認めるべき「特段の事情」について、主張及び証明しなければならないと考えられています。

それでは、この「特段の事情」は、具体的にいかなる事情があれば認められるのでしょうか。

(1)一方配偶者の特別な能力により財産を形成した場合

片方の努力や能力で稼いだお金は... たとえば、夫が自らの能力により非常に有用な発明品を開発したことにより多額の収入を得た場合です。このように一方配偶者固有の能力あるいは努力により、他方配偶者の寄与・貢献とは無関係に形成されたことの明らかな財産である場合には「特段の事情」として2分の1ルールは修正されることになります。

過去には、病院経営者の医師の妻の2分の1ルールに基づく財産分与の主張に対して、財産取得については夫の経営手腕及び能力によるところが大きいとして、妻の主張を排斥した裁判例が存在します(福岡高等裁判所昭和44年12月24日判決)。

また、夫は船員として長期間留守にするため妻に家庭内の一切を任せていた事案で、夫が一級海技士で、1年に6か月から11か月という海上勤務の多さから多額の収入を得られた事案で、婚姻中形成財産には夫の専門資格による寄与が大きいとして専業主婦である妻の寄与を3割として、7600万円のうち約3割の2300万円を母に分与するとした判例があります(大阪高等裁判所平成12年3月8日判決)。

(2)夫婦の一方が就業、家事を懈怠、浪費していた場合

たとえば、夫が仕事、家事及び育児などをこなし、妻は毎日パチンコに通い借金まで作るような状態では、明らかに夫婦共有財産の形成に対する妻の貢献度は低いため、2分の1ルールを修正すべき特段の事情が認められるでしょう。

過去には専業主婦の場合とは逆のケースですが、妻が夫婦の財産形成のため長年に渡り勤勉に努めてきた一方で夫が女遊びや飲酒などの遊興に耽っていたケースにおいて、妻に夫婦共有財産の7割を分与すべきであるとした裁判例があります(松山地方裁判所西条支部昭和50年6月30日判決)。この事案では、妻は家計を助けるために始めた石油の外交販売をその努力によってプロパン販売業にまで発展させていたのに対し、夫は酒色に溺れて暴力をふるって妻を追い出し、妻は夫と別居後、独力で二人の子供を大学まで進学させていました。

(3)特有財産を原資として分与対象財産を取得した場合

財産の出所は? たとえば、夫婦のマイホームを購入するにあたり、妻が親族からの贈与金を頭金として入れたような場合には、当該頭金の金額分だけ財産形成に対する寄与度が異なるのは明らかですので、このような場合には、頭金の金額を考慮して2分の1ルールを修正します。

なお、夫が婚姻中に自分の小遣いで買った勝馬投票券が当たり万馬券となり、この利益で不動産を購入した事案では、小遣いが生活費の一部として家計に含まれていたことから、万馬券で購入した不動産を夫の特有財産と見るのは相当でないとして、そもそも特有財産ではないと認定しています(奈良家庭裁判所審判平成13年7月24日)。

2017年7月 お客様の声

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No.252 匿名希望 様

匿名希望 様

No.252 スタッフの対応

スタッフの対応

■当事務所に依頼しようと思いますか?またその理由をお聞かせください。

⇒ 思う。今の時点でベストと思われるアドバイスを頂けたから。

■当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。

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No.253 匿名希望 様

匿名希望 様

No.253 スタッフの対応

スタッフの対応

■当事務所に依頼しようと思いますか?またその理由をお聞かせください。

⇒ 思う。説明がていねいでわかりやすい。

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No.254 匿名希望 様

匿名希望 様

No.254 スタッフの対応

スタッフの対応

■当事務所に依頼しようと思いますか?またその理由をお聞かせください。

⇒ 思う。具体的にアドバイスいただいて依頼できる。

■当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。

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No.255 匿名希望 様

匿名希望 様

No.245 スタッフの対応

スタッフの対応

■当事務所に依頼しようと思いますか?またその理由をお聞かせください。

⇒ 思う。必要時は依頼させて頂きたい。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 親身に聞いてくれる。答えが早く明確。部屋が静かで集中できる。


2017年4月 お客様の声

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No.237 匿名希望 様

匿名希望 様

No.237 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 今回のお話で自分の知りたい事が聞けたので良かったです。自分で思っているだけ、考えているだけではダメだと思いました。気持的にはスッキリしませんでしたが、本日お話が聞けて良かったです。ありがとうございました。

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No.238 匿名希望 様

匿名希望 様

No.238 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ 離婚弁護

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 相談票を事前に提出しているので、話し合いに即時に入っていけたのが良かった。

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No.239 匿名希望 様

匿名希望 様

No.239 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ 離婚についての相談

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。
先生にやさしく丁寧に説明して頂けたから。信頼できました。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 迷いましたが、相談に来てよかったです。ありがとうございました。

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No.240 匿名希望 様

匿名希望 様

No.240 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ インターネットで「離婚 名古屋」と検索し、一番上の方にあったので。HPの中身をみて、頼りになりそうだと感じたので。

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。
急な打合せにも対応して頂き、様々な不安に対し、説明して頂けたので。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 土曜にも営業して頂けるのは、仕事をしている人にもありがたいです。

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No.241 匿名希望 様

匿名希望 様

No.241 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ 友人に聞いたことがあったから。

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。
とても親切に話を聞いて下さったので。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ いろいろと親切にしていただきまして、ありがとうございました。また、ご相談のある時はよろしくお願いします。


2017年3月 お客様の声

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No.234 匿名希望 様

匿名希望 様

No.234 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ 離婚に関する相談をさせて頂きたかったから。

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。
問題点を迅速に整理し、分かりやすく説明・対応して下さったから。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 法的なことは何も分からない状態で、緊張しながら伺いました。
私が答えやすいよう分かりやすく質問をして下さり、また冷静に説明をして頂きましたので、私も大分冷静に考えられるようになったように思います。

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No.235 匿名希望 様

匿名希望 様

No.235 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ HPに「男性のための相談」という文言があったから。他は、女性弁護士の写真ばかり。「女性の味方では…」と不安になる。

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。
親身になってくれる。立場を考えてくれる。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ こんなに敷居が低いとは思わなかった。
難しい話も分かりやすく話してくれる。
何より私の立場で話してくれる。

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No.236 匿名希望 様

匿名希望 様

No.236 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ 円滑に離婚を進めたい。

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 離婚に関する具体的なお話が聞けたので、とても良かったです。
少し暗い気持ちになっていましたが、前向きに話を進められそうです。


2017年2月 お客様の声

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No.232 匿名希望 様

匿名希望 様

No.232 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ インターネットで見て。

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 当初の相談内容以外の事も相談にのって頂きありがとうございました。
また何かありましたらご相談させて頂きます。

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No.233 匿名希望 様

匿名希望 様

No.230 スタッフの対応

スタッフの対応

■1.当事務所にご相談いただいた理由をお教えください。

⇒ インターネットで調べて、離婚に強いということで。

■2.当事務所をご家族・ご友人にすすめたいと思いますか?

⇒ 思う。
家族には色々相談しているので今後お互いになにかあれば相談させて下さい。

■ご意見・ご感想をお聞かせください。

⇒ 手紙や手順など必要な手順が分かったので、今後安心して進められる。
また困った時にすぐ連絡出来ると思えるのでまたよろしくお願いします。


調停・訴訟の手続について

1 調停の手続

⑴ はじめに

調停委員

離婚自体や離婚の条件について協議がまとまらない場合には,家庭裁判所に離婚調停を申し立て,裁判所で話し合うことになります。

離婚事件については,原則として訴訟に先立ち,家庭裁判所に調停の申立てをし,話し合いによる紛争の解決を図るべきものとされています(調停前置主義,家事事件手続法257条1項)。調停手続を経ずにいきなり離婚訴訟を提起すると,事件は原則として調停に付されることになります(同条2項)。
もっとも,相手方が行方不明であったり,外国に居住していたりして離婚の協議ができない場合には,調停手続を経ることなく,直ちに離婚の訴えを提起することができます。

⑵ 調停の申立て

  1. 管轄
  2. 相手方の住所地を管轄する家庭裁判所又は当事者が合意で定める家庭裁判所です(家事事件手続法245条1項)。

  3. 申立書類書式
  4. 夫婦間で離婚について話し合う調停は「夫婦関係調整調停」といいます。申立書類一式とその記載例は,家庭裁判所に行ってもらうことができます。また,裁判所のホームページからダウンロードすることも可能です。

    申立書類はチェック方式となっていますので,法律的な知識がなくても,記載漏れなく確実に作成することが可能です。

  5. 申立書の相手方への送付調停申立書は,原則として相手方に写しが送付されます(家事事件手続法256条1項)。また,その他の提出書類は相手方から閲覧謄写申請があった場合,これが許可されることがあります。そのため、例えばDV案件では,住所や仕事先を相手方に知られても差し支えないものにしておくことが必要です。

  6. また,申立書以外の書類については,相手方に開示したくない理由を記載した非開示申出書を作成し,提出書類とホチキス留めをして一体として提出することで,裁判官に相手方からの閲覧・謄写申請を許可するかどうかを慎重に判断してもらうことが期待できます。源泉徴収票や給与明細等,調停での話し合いに必要な提出資料の一部に秘匿情報が記載されている場合には,秘匿すべき箇所を黒塗りし,マスキングしておくという対応が必要となります。

    調停申立書と一緒に提出する事情説明書は,相手方からの閲覧・謄写申請があれば,一般的に許可相当とされる書面です。一方,進行照会回答書,非開示申出書は一般的に不許可相当とされています。

  7. 期日等の連絡
  8. 申立書

    調停申立書が家庭裁判所に受理されると,調停期日が決められ当事者双方に通知されます。相手方には,申立書の写しとともに,手続説明書面,答弁書書式,連絡先等の届出書,進行照会回答書,非開示の希望に関する申出書の用紙が送られ,期日1週間前までに答弁書等の提出をするよう指示がなされます。

⑶ 調停の進行

  1. 手続説明
  2. 調停期日当日,申立人と相手方はそれぞれ別の待合室で調停開始を待ちます。調停開始時と終了時には,両当事者は調停室に入室し,調停委員から手続進行に関する説明を受けます(手続説明)。これは双方の言い分を聴く手続ではなく,手続の明確性,透明性確保と効率的な進行のために実施されるものですが,双方立会は強制ではなく,DV等の問題がある場合,心理的に強い抵抗がある当事者の場合には,それぞれ別に手続説明を受け,又は,代理人が代わりに手続説明に立ち会うことができますので,その旨申し出てください。

  3. 事情の聴き取りと合意形成
  4. 調停事件を担当する裁判所の調停委員会は,裁判官と調停委員(男女2名)で構成されますが(家事事件手続法248条),裁判官は常に同席するのではなく,進行について特に協議が必要な場合や調停の成立,不成立時にのみ出席します。

    調停手続では,当事者が交互に調停室に入室して調停委員に実情を訴え,調停委員は必要に応じて裁判官と協議しながら,条理にかない実情に即した適正妥当な合意の形成を目指し,調整をします。調停期日は,調停が成立又は不成立となるまで,1カ月から1カ月半に1回程度の頻度で開かれます。(但し、7月から9月は、裁判官の休暇の関係で2カ月に1回程度になります。)

  5. 調停の成立又は不成立
  6. 調停は当事者の自由意思に基づく合意により成立します。調停が成立した場合には,合意の内容を記載した調停調書が作成され,離婚は調停成立と同時に成立します。

    調停の合意は確定判決と同じ効力を持ちますので,例えば相手方が申立人に一定額の金銭を支払うという合意が調停調書に記載されれば,不履行の場合には申立人は調停調書で強制執行を申し立て,相手方の給料等の財産を差し押さえてこれを回収することが可能です。

    調停の合意は強制できるものではありません。合意ができなければ調停は不成立となります。この場合には,不成立調書が作成されます。

    離婚調停について詳しくはこちらをご覧ください。

⑷ 弁護士依頼の必要性

家事調停は,調停委員会のサポートのもとで法律的知識のない方,経済的に余裕のない方でも手軽に利用することができる話し合いの制度ですから,弁護士を依頼しなくても利用することが可能です。

ただ,高額な財産分与・慰謝料が生じるケース,DV案件で本人が一人で手続を行うことに不安が強いケース,争点が複雑で十分に調停で言い分を伝えられるか心配なケースでは,弁護士への依頼をした方が良いでしょう。弁護士が手続代理人となった場合でも,調停期日には本人も出席するのが原則です。少なくとも,離婚調停成立時には本人が出席している必要があります。

離婚調停の流れ

2 訴訟の手続

⑴ はじめに

調停が不成立になったときは,家庭裁判所に離婚訴訟を提起することができます。裁判離婚が認められるためには,法定の離婚原因が必要です。

⑵ 管轄

離婚訴訟を管轄するのは,「原告又は被告の普通裁判籍」(すなわち原告又は被告のどちらかの住所地)の家庭裁判所(人事訴訟法4条)です。

また,調停を行った家庭裁判所は,離婚訴訟の管轄がない場合でも,特に必要があると認めるときは,申立て又は職権で自ら審理・裁判ができます(人事訴訟法6条)。これを自庁処理といいます。

⑶ 離婚原因

裁判離婚の場合に判決で離婚が認められるためには,民法770条1項各号に定められた離婚原因が必要ですので,原告は,離婚原因が存在することを主張・立証する必要があります。

法定の離婚原因は次のとおりです。

  1. 配偶者に不貞な行為があったとき
  2. 配偶者から悪意で遺棄されたとき
  3. 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
  4. 配偶者が強度の精神病にかかり,回復の見込みがないとき
  5. その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき

⑷ 親権の指定と附帯処分

離婚訴訟では,離婚の判決とともに,未成年子がいる場合には,親権者の指定を行います。また,離婚訴訟では,審判事項である子の監護に関する処分(養育費,面会交流),財産分与,年金分割についての附帯請求(人事訴訟法32条)を求めることができます。附帯請求がなされた場合,裁判所は,離婚の判決とともに,請求事項についての附帯処分を行います。

⑸ 慰謝料の請求

離婚訴訟では,離婚とともに離婚(又は個別の不法行為)に基づく慰謝料請求を行うことができます。民事訴訟法では,数個の請求を一つの訴えでできるのは,同種の訴訟手続による場合に限られていますが,人事訴訟法では,その例外として,離婚等の人事訴訟に係る請求と当該請求の原因である事実によって生じた損害の賠償に関する請求とを一の訴えで行うことを認めています(人事訴訟法17条)。

⑹ 審理

調停離婚とは異なり,当事者本人の出席は必要とされていないため,通常は代理人のみの出席で対応されます。訴訟における審理は通常の民事訴訟事件の審理と基本的には変わりませんが,人事訴訟法に一部,民事訴訟とは異なる手続が定められており,また実務上も異なった審理方法がとられている場合があります。

  1. 離婚訴訟などの人事訴訟では,通常の民事訴訟と異なり,職権探知主義が採用されています(人事訴訟法20条)。職権探知主義とは,裁判所が判断を下すための証拠資料を自ら収集するという原則をいいます。したがって,裁判所は,当事者が主張しない事実を斟酌したり,職権で証拠調べをすることができます。
  2. ですから,被告が第1回口頭弁論期日に,答弁書を出さずに欠席した場合でも,裁判所は,必ず証拠調べを行います。公示送達による場合など,被告の欠席が見込まれる場合には第1回口頭弁論期日に本人尋問を行い,結審することもあります。その場合,陳述書などの書証や証拠説明書を訴状と一緒に提出しておく必要があります。

  3. 一般の民事訴訟では,本人尋問に代えて陳述書で済ます場合もありますが,離婚訴訟では,裁判所は原則として本人尋問を行います。通常は,同じ期日に原告,被告双方の本人尋問を連続して行います。
  4. 離婚裁判では,審理や和解の席に参与員が立ち会うことがあります(人事訴訟法9条)。これは,一般国民の良識や感覚を反映させることを目的とする制度で,参与員は,調停委員と同じように一般国民の仲から選任されます。

⑺ 離婚の成立

裁判離婚においては,離婚請求を認める旨の判決がなされたときは,判決が送達された日の翌日から14日間の控訴期間(控訴審の場合は上告期間)の経過によって判決(控訴審の場合は原審又は控訴審若しくは双方の判決)が確定し,その日に離婚が成立します。上告審の場合は,上告理由がないと判断されると上告を受理しない決定がなされ,言い渡しの時点で原審又は控訴審若しくは双方の判決(一部更生があれば決定も)が確定し,離婚が成立します。

和解・認諾の場合は,離婚する旨の和解が成立した時(和解離婚)及び裁判期日において被告が原告の離婚請求を認める旨述べた時(請求の認諾)に離婚が成立します(人事訴訟法37条1項)。なお,和解及び請求の認諾をするには,離婚の意思確認のため,当事者本人が期日に現実に出頭しなければなりません。また,請求の認諾による離婚は,未成年の子のいない夫婦間において離婚のみを求める場合に限られ,附帯処分の裁判を必要とする場合には認められません(人事訴訟法37条1項但書)。

DV事件の慰謝料

壊れたハート

DVは不法行為(民法709条)にあたり、被害者は加害者に対し、離婚請求のほか、治療費や慰謝料等の損害賠償請求をすることが考えられます。

慰謝料は、精神的苦痛による損害を賠償するものです。慰謝料には、精神的苦痛に応じて段階があります。DVを受けたことによる苦痛、これにより離婚を余儀なくされたことによる苦痛です。両者の間には違いがあると考えられており、金額も相応に差があります。


また、慰謝料の金額を判断するにあたっては、暴力の種類や、期間、離婚に至ったか等の諸要素が考慮されます。


慰謝料の認められた事例

大阪高裁平成12年3月8日判決。これは、従前より妻に暴力を振るってきた夫が、妻に対して、一本背負いで投げ飛ばす、妻の顔面、頭、腰を何度も殴る蹴るなどの暴行を加え、妻に右鎖骨骨折、腰椎椎間板ヘルニアの傷害を負わせ、運動障害の後遺症が残った事案です。裁判所は、離婚自体についての慰謝料として350万円、入通院についての慰謝料として100万円、後遺症傷害についての慰謝料として500万円というように、慰謝料の内容、判断要素を細かく分析して判断しています。


慰謝料の認められなかった事例

他方で、慰謝料請求が認められないこともあります。これは、加害者によるDVは確かに問題であるものの、その責任の一端が被害者にあり、離婚により十分精神的苦痛は解消されたという判断がなされる場合に多いと言えます。


東京地裁昭和55年6月27日判決。これは、夫から妻に対して暴力があり、妻は顔、頭部挫傷により10日間入院したこともあったという事案です。ただし、妻は他の男性と不貞行為に及んでいました。裁判所は、DVがあったにもかかわらず、妻の慰謝料請求を認めませんでした。


弁護士

慰謝料請求が認められるか否か、認められるとしていくら認められるのかは、個々の事案に応じた判断となるので、単純にこのような場合はいくら、と言うことは困難です。慰謝料請求が絡む場合、事実の想起や整理、主張をすることは難しいですし、どの程度が妥当な金額なのか予想して話し合いに臨むことも難しいです。

ただでさえ悩みを抱えている被害者としては、専門家に相談、依頼した方が、安心して生活の再建に取り組むための近道となります。

生活費などのお金について

生活費を渡さない経済的暴力に遭っている場合、財産を持たずにDVから逃れた場合、生活費を工面するのに悩むことになります。そこで、以下のような方策が考えられます。

1. 婚姻費用分担請求

夫婦には婚姻費用を分担する義務があるので、これを請求することが考えられます。婚姻費用とは、「夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担する。」と規定する民法第760条を根拠とするものです。具体的には、夫婦や子の生活費、教育費、医療費などが含まれます。

ただし、加害者に婚姻費用を支払うよう求める際、DVの加害者と直接連絡をとることは、危険が伴う点、素直に応じることが考えられない点から、現実的ではありません。そこで、安全に、かつ説得の可能性を高めるために、家庭裁判所に婚姻費用分担調停を申し立てることが考えられます。DV被害者であることをあらかじめ裁判所に伝えておけば、調停室や待合室で加害者と顔を合わせないよう配慮してもらえます。また、調停委員が間に立ち、説得にあたることで加害者が支払いに応じる可能性が高くなります。

また、弁護士に依頼すれば、代理人として加害者と連絡を取ってくれます。
なお、調停がまとまらなければ、自動的に審判手続に移ります。調停・審判により決まった婚姻費用を、加害者が支払わない場合、裁判所による強制執行により、支払わせることができます。

2. 生活保護

収入がなく、日々の生活にも困るような場合、生活保護を申請することも考えられます。通常、扶養義務者がいる場合、それらの者に対して扶養の意思と能力があるか、照会がなされます。DV加害者に照会されれば、居住エリアが判明したり、加害者が扶養すると回答して生活保護の受給を妨害するなどの危険があり、中には申請を躊躇する人もいるかもしれません。

しかし、DV被害者が生活保護を申請するとき、加害者に扶養を求めることが自立を阻害することになり、かつ、明らかに扶養することが期待できない場合は、照会を行わず支給する運用となっています。

また、生活保護と併せて紹介したいのが、生活困窮者自立支援制度です。自立相談支援事業、一時生活支援事業や就労訓練事業を中心としたものです。生活困窮者を対象とした制度ですが、生活の苦しいDV被害者も利用することができる場合があります。

3. 公営住宅への入居

まずは、DV被害者はシェルターに避難することを考えてください。ただし、あくまでシェルターは一時的な避難所です。したがって、DV被害者は新たな生活の本拠を見つけなければなりません。この場合、公営住宅への入居が考えられます。DV被害者は、公営住宅の本来の対象ではありませんが、居住の安定を図り、自立を支援するという観点から、公営住宅を使用することが可能とされています。もっとも、利用期間の制限が課されることがあります。

先生 以上のように、DV被害者が経済的に自立するため、様々な方策を考えることができます。ただし、これらの支援はいずれも一時的なものであり、支援を受けながら経済的に自立し、生活を立て直していくことが期待されています。生活の再建を目指して、必要な支援を受けるためには、関係各機関や専門家への相談が有効です。

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